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松江の未来について話し合う生徒たち=2024年9月25日、松江市役所、石川和彦撮影
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 松江市を住みたいと思うまちにするにはどうしたらいいか。市内の島根大学教育学部付属義務教育学校の9年生(中学3年生)5人が、市役所で市立皆美が丘女子高生8人と「住みたいまちプロジェクト」会議を開いた。生徒たちは2グループに分かれて松江の未来を話し合った。

 会議は9月25日に開かれた。まず島大付属生が考案したすごろくに挑戦。止まったマス目に書かれた質問に答えながら、市の課題や良さを考える仕組みだ。「なぜ松江は若者が離れていくと思う?」では「大学が少ない。学びたいことが学べない」、「私達(わたしたち)が松江のためにできることは何だと思う?」では「松江の好きなところを見つけられたらいい」といった考えや思いが出た。

 最後に作成に取りかかったのが「私たちの考える松江の未来予想図」。こんな松江になったらいいと思うことを各自付箋(ふせん)に書いて模造紙に貼り付けた。

 一つのグループは、付箋が約40枚に。「身近に生き物がいる」「高層ビルもある」「他国の人と気軽に会話」「平和な町」「スポーツが活発」「世代間、同世代の交流が活発」などが挙がった。

 島大付属では、総合学習の授業で地域や社会が直面する課題を学んでいる。9年生になると、会議名と同じ「住みたいまちプロジェクト」として関心のあるテーマを選び、グループを作って学習を進めている。

 今回の会議の開催は、松江市が市こども計画(仮称)策定の一環で、住み続けたいと思うまちをテーマに若者の意見を聞いていることを島大付属の教員が知ったのがきっかけだ。

 島大付属の太田悠里(ゆうり)さんは「(高校生は)松江の将来をしっかり考えている。自然を生かすなど具体的な案を聞き、勉強になった」、藤井暖(のん)さんは「考えることはみんな一緒。松江の課題って共通するんだなと思った」、上東(かみとう)愛子さんは「松江のためにできることとして、高校生は松江に住み続けることと言った。心に響いた」と話した。

 松江の未来予想図は来春までに完成させ、市長に見せたいという。「私たちの住みたい松江につながれば」(太田さん)と願う。(石川和彦)

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